Wednesday, July 6, 2011

5日目(研修3日目) BBQとNGO

研修3日目です!
今日はスタッフ2人と一緒に帰ってきたため迷うことなく早めに帰宅できました^^本当によかった。

それでは今日1日を振り返りたいと思います。
昨日疲れて準備もしないまま寝たため9時になってあわてて準備開始。しかしオフィスは何時に来なければいけない、というものではない…というルールを逆手にとって?遅めに出勤。取りあえず現段階ではNGOが提供しているユース向けのプログラムに関して、内容を翻訳しそのプログラムについて日本人に知ってもらうための簡単なサイトを作る、という仕事を任されています。が私はサイトを作ったことがない!(ブログ以外)

ネットで調べていくと、今はブログをカスタマイズすればウェブサイト的なものを作ることができるようになったんですね。(かなり簡素ですが)なんて便利な世の中なんでしょう。思えばフィリピンの生活は日本より確かに不自由なのですが、wi-fiはいろんなところに飛んでいるのでパソコンで処理できる範囲ではほとんど不自由を感じません。ネットって偉大です。

15時ごろまでは翻訳・ページ制作をしていました。
そして15時からは、昨日のvisitor、Iさんが提案してお肉を提供してくださったのでオフィスでBBQ Partyを開きました!全スタッフとクライアント数人、Iさん、と皆集まりました。そのあとFilm showとして「おくりびと」(フィリピンの人の間でおくりびとはかなり有名です。皆ことあるごとにdepartures《おくりびとの英タイトル》, departures、と騒いでます。)を見る予定だったのですが、スピーカーの調子が悪くて断念。

ともかく皆でチキンもポークもビーフも焼いて食べまくりました。お昼でも夕ご飯でもない、おやつ時なのに。。笑







木の葉っぱで焼肉のたれを塗るのが新鮮ですね。

この後NGOのセンター長と、Iさんによる熱い議論が始まり、それについて通訳することに。。。が通訳するのが難しくてまたもや心折れかけました。笑 しかし通訳していて本当に勉強になる会話でした。

議論その① なぜ出稼ぎ労働者を助けるのか?
Iさんは日本で過去に長い間、障碍者のための施設を運営する福祉団体の経営をされていました。Iさん曰はく、障害者の方は生まれ持ったり不慮の事故によって障害を持ったため、本人は自分の問題に対して全く責任がない。だから支援されるべき人々。しかし、出稼ぎ労働者やJFCの母親は、自分で選んで働いて子どもを作ったため、半分は男性の責任だが半分は本人たちの責任でもある、と。ではなぜこのNGOは障害者ではなく出稼ぎ労働者の女性にアプローチするのか、というのが彼の疑問だったわけです。
それに対しボスは、このNGOはただ単に出稼ぎ労働者個人を助けているのではない、出稼ぎ労働者の支援という形から、フィリピンの発展という大きな課題の解決に取り組んでいるのだと言っていました。出稼ぎ労働者が海外に出るのはそうせざるを得なくする要因が国内にあって、それがフィリピン発展の最大の課題である。海外で働く移住者の問題にアプローチすることは、国内にある貧困や雇用など様々な問題にアプローチすることとイコールなのです。ですから出稼ぎ労働者の問題に取り組むことは単にその人々を助けるだけの活動にはとどまらない、というのが彼女の考えです。私もこれには同意します。たくさんの出稼ぎ労働者が海外に移住するのはそうせざるを得ないからで、自分の国で暮らせるならわざわざ海外に行く必要はありません。社会構造や経済、雇用に問題があって海外に出るわけで、個々人の責任や自立の問題という枠に留まらない話だと思います。

議論その② 寄付を募るのは個人と企業どちらが効果的か
Iさんは、日本人が泊まるフィリピンのホテルにNGOの日本語版パンフレットを置き、封筒を添えて寄付を促したら効果的ではないかと提案しました。フィリピンに観光に来る日本人男性の多くは、ホテル周辺にいる若い女の人にお金を払って食事をしたり飲み歩いたりするため、そういう人にこの問題を知ってもらえば多少なりとも考え直して小口の寄付くらいしてもらえるのでないか、もし個人の寄付が広まれば口コミでNGOの情報も広がって寄付も増えるかもしれない、と。逆に企業がくれる寄付というのは毎年決まっているのでいつまでたっても金額は増えない。だから個人の方が効果的だということです。しかしNGOスタッフによれば、パンフレットと封筒を置きホテルにお願いするだけでも費用とマンパワーが必要であり、それを出す余裕はない、また、個人100人に寄付を募ったところでどれだけの人が寄付してくれるかは分からないので、寄付の意思がある人がどれほどいるのかをリサーチしてもらわなければ動けないということも言っていました。また、個人100人にアプローチして得られる金額は企業10社にアプローチしてもらえる金額よりも少ないだろう、それならば企業にあたった方が費用もマンパワーも節約され効果的である、と。
それを聞いたIさんは、それでも個人寄付を募るのをトライする価値はある、ここのスタッフの人は短期的にものを見すぎている、と仰ってました。
私もそう思いました。確かに費用とマンパワーが足りないのは重々承知なのですが…日本の団体とのコネクションからパンフレットを頼めないこともないだろうし、私たちインターンやボランティアが足を運べばホテルとの交渉もできなくはないと思います。リサーチしなければ寄付する人数はわからないですが、それでもやっぱりトライする価値はあります。もし一人でも多くの人にNGOのこと、JFC問題のことを知ってもらえればそれが新たな寄付やボランティアを生むかもしれない、その人が何らかのアクションを起こしてくれるかもしれない、その人が友達や家族に口コミしてくれるかもしれない…私はこれにトライしてみたい!と思いました。
しかしスタッフの方はあまり乗り気ではないようでしたね。ただでさえ一人でいくつもの仕事を抱えて飛び回っているスタッフが多いので;来て3日のインターン生がお金についてどーのこーの言うのもおかしいですし。でも寄付にしろそれ以外のことにしろ、もっとこのNGOは違う戦略にトライする余地があるのでは?と思いました。新しくできることを私も自分なりに考えてみようと思います。

議論③ スタッフへの給料
今NGOでソーシャル・ワーカーとして働いている女性が、来年結婚するために新しい仕事を探すことになりました。NGOの給料は低く家庭を持つには厳しいからです。他のスタッフもそんなに高い給料はもらっていません。Iさんは、もっとこの団体で上手くお金が回るようになったら、ぜひクライアントに還元する前にスタッフに還元してほしい、スタッフがハッピーでなければクライアントをハッピーにはできないから、とスタッフに伝えました。ボスももちろんそれは分かっていて、本当はたくさんお給料をあげたいけれど…と言っていました。

Iさんは最後に、このNGOのやっていることはどんな商品を作るよりも重要なお仕事だから、自分の仕事に誇りを持ってやってください、とボスに伝えました。ボスは、すごく少ない給料でもここに残っているのは、もちろんこの仕事に誇りを持っているからです、と答えていました。

本当はほかにもNGOの経営についてとか、いろいろな議論があったんが…もう書ききれないのでここらへんにしておきます。長くて退屈された方、すみません>< 文章下手なので細かいところがうまく伝わってるかは分かりませんが;

インターンというものがどういうものか皆さんに伝えるためブログを作りましたが、自分自身としてもこういう日々学んだことを記録しておいて忘れないようにしたいので時々こういう風になるかもしれませんが許してください^^;

さて、最後にグッドニュース。
水洗トイレが復活しました!!!嬉しい!!!
レバーがあるのに水が流れないから手動で流してたんですね、今まで。
でも今日いきなりトイレの水がわさわさ言い始めて←、何が起こってるんだろう?と思ったら復活したみたいです笑 いや本当に助かりました。しかしオフィスのトイレはいまだに手動です…いつ直るんでしょうか。

4 comments:

  1. 通訳ができる、かおりの語学力にGood Job!^^

    個人による小口の寄付か、団体の大口の寄付か。
    「継続性」と「啓蒙活動」という2つの点から考えてみると、いいかもね。両方できればもちろんいいけれども、資源(ヒト、モノ、カネ、情報、時間)は限られている…。
    一人で悩まずに、たくさん話して最良だと信じたものにTRYしてください。応援しています:)You can!

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  2. かおちゃん^^

    研修充実してるね!いっぱい学んでるみたいでうらやまあああ!
    うちも行きたいっす;;

    仕事ももりもりみたいだけど、やってみたいことがあったらチャレンジできるといいね!NGOだからできること、難しいことはあると思うけど、かおちゃんだからできることもあると思う。

    頑張ってね!

    ゆき

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  3. >ともちゃん
    おぉさすが経営を学んでるともちゃん!建設的な意見ありがとう。いろいろ考えることだらけだけど研修の最後の方には具体的に何かできるといいなと思うよ^^その時はアドバイスお願いしますっ

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  4. ゆきさん!
    ゆきさんもぜひ研修に♪毎日学ぶことだらけです^^
    私ができること、探してみます。ありがとうございます:)!

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