Monday, August 29, 2011

55日目 スタッフとして


さてさて 木曜日の出来事。この日は午前中にスタッフへのインタビュー、午後はスタッフミーティングがありました。

インタビューというのは、JWI(以前の記事参照)のassignmentで、働く女性にインタビューするというものです。私は一緒に出張に行ったNGOのソーシャルワーカー、Rさんにインタビューしました。

大学時代に偶然が重なって選んだ専攻だったということ、それでもこれが向いていると思ったこと、人に深く関われるこの仕事が自分に合っている、楽しいと思えたこと…今の職業に就くまでにあったいろいろなことを話してくれました。

そして実際に働き始め、このNGOに出会ったこと。出稼ぎ労働者の問題は国際的な問題であり、フィリピンでも重要な問題であり、奥が深いということ。それだけにchallengingな仕事。だからこそやりがいがあって、この仕事に関わっているのだと。I love challenge! と言っていました。とてもその人らしい答えです^^

仕事に関して不満に思うこと、困難に思うことは、法律制度にイライラさせられる、と。書類を出したり依頼を出しても、1年や2年も放置されたり手続きが終わらなかったりする。そうすると次のステップに進めなかったりクライアントの関心が薄れてしまい、何回も請求を出さなければいけないのでそのことで問題にぶち当たることが多いようです。

でも、やっぱり仕事を続けるのはこの仕事が好きで、やりがいがあって、人と深くかかわることが出来るから。楽しんでいる、と。楽しめないんだったらやめるだけ。If im not happy, I quit, right? 彼女がインタビュー中に何回も言っていた言葉。今の仕事に情熱があって、とても楽しんでいるようです。

プライベートのこともいろいろと聞きましたが、個人的なことになるので詳細は書きません。ただこれを通してフィリピンの結婚制度の問題や、宗教観などいろいろな側面が見えました。面白いインタビューだったと思います♪

彼女はフィリピン大学を奨学生として1円も払わず卒業し、国家資格を取得し、今も大学院生として研究などをしているとても知的でしっかりした女性です。今回は前よりもうちょっと突っ込んだ話が聞けてよかったです。

そして、午後からスタッフ全員集合してスタッフミーティング。3時間少々あったと思います。
研修を始めてから初めてのミーティングでした。どうも不定期でやっているらしい。しかしアジェンダがしっかりしていて、7,8月の出来事、これからのこと、いろいろなことを話し合いました。



まずは活動報告から。違うプロジェクトの話をあまり聞いたことが無かったので、こんなことやっているんだ、と今更ながら知ることが多かったです。私が参加したプロジェクトや仕事に関しては、かおりはそれに参加してどう思った?とか、何を学んだ?どういうことしたの?とたくさんの質問が出て、いちスタッフとして扱い意見を聞いてくれたことが本当に嬉しかったです。発言機会はスタッフも、インターン生も平等。それを真剣に聞いてくれるスタッフの皆に感謝です。

戸籍謄本の取得や、新たなファンドレイジングの方向性、どのような帰国した出稼ぎ労働者のクライアントたちが今後どのようにビジネスを始めたらよいのか…課題は予想以上にたくさん。私も真剣に考えて、いいアイデアを出せるように頑張らないといけないと思いました。

午前のインタビューにもあったように、法的機関や公共機関の対応が遅く2年近く待たされているケースもあるようで、そのことも問題に上がりました。それぞれのプロジェクトが各々苦労していて、それがちゃんとシェアリングされてよかったです。さらに、スケジュール表も作ろうという案が出て(むしろなんで今までなかったんだろうw)、ひとまず前進。皆でケーキも食べて笑、真剣ながらも楽しい一時でした♥

夜は、フィリピン大学の日本人留学生の子たちが日本食レストラン「Uniquease」(ユニカセ)に連れて行ってくれました★ ユニカセは、ソーシャルエンタープライズのお店です。
代表の方は日本人で、レストランのスタッフはストリートチルドレンだった子どもなどをNGOからリクルートし、教育して雇うという形をとっています。

代表のYさんは学生時代からたくさんの経験をしている方で、本当に尊敬、の一言しか無いです。スタッフに逃げられたり盗まれたり、紆余曲折ありながらも、貧しい子供を救うべくすべてを投資してユニカセを動かしてきました。そこのスタッフは本当によくトレーニングされていて、日本にいるときと同様のサービスが出来ます。さらにYさんは彼らが自立してビジネスを出来るよう、教育もしっかりと施しています。いつかYさんが引退してもユニカセが子どもたちの力で動き、さらにそこから巣立ち新たに自分のビジネスを始める。そこにまた同じような状況の子どもたちが雇われ訓練される。このサークルを生み出そうとしているユニカセの挑戦を、応援したいです。

レストランは味はもちろん良いし、お店の雰囲気も良くところどころ工夫されています。掲示板などはスタッフのアイデアで作られていて、自由にスタッフの意見を取り込み、いろいろなことにトライさせるYさんの姿勢がスタッフの創造性や自立性を引き出しているのではないかと感じました。



そこには日本人インターン生の子もいたのですが、同じインターン生としてこんな魅力ある団体で自分の裁量で仕事を進めている姿を見て、刺激を受けました。



たくさんYさんから貴重な情報を頂いて、とても楽しい食事の一時でした。本当においしかったです!
皆さんもフィリピンに来たら、ユニカセに足を運んでみてください♪

1 comment:

  1. 温かいコメントをいただいていたにも関わらず、なかなかお返事できず、大変失礼いたしました。ご来店いただき、ありがごうとざいました。懐かしいお写真を拝見し、また頑張ろう!と励ましていただきました。またお目にかかれることを楽しみにしております。お身体大切になさってください・・・。
    Yachi

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