Thursday, August 4, 2011

31-33日目(研修21-23日目) ど田舎のど真ん中

研修21~23日目!プチ出張に行ってきました~:)))

朝6時に家を出て9時ごろ飛行機に乗りました。国内線で、ボホールという場所へ飛びました。マニラよりも暑くて穏やかで平和な場所です。結構田舎だったと思います…

ボホールに行ったのは、クライアントを故郷に送り届けて、これからの生活の目途が立つかどうかを調査しに行くため。そのクライアントを担当しているNGOスタッフ(ソーシャルワーカー)について行きました。

そのクライアントの女性は、日本人と偽装結婚をさせられた上にクラブで働かされていた女性。1か月も経たない時警察に助けを求めることが出来たため、日本での滞在期間は1か月ちょっと。しかしその間に既に家庭内暴力を受けていたようです。

警察に保護されてからシェルターに入り、その後NGOのオフィスに滞在していました。

そんな彼女を連れて飛行機からタクシーで4時間半くらい…ものすごい田舎に着きました。トトロが出そうな感じの緑に囲まれた村(町?)。彼女は久しぶりに家族に会うことができました。

彼女の家は、床が土で家具もほとんどなく、ガス・水道・電気も通っていない簡素な家。彼女はお金が稼げるからと言われ人身売買の被害者になってしまったわけですが、確かにこの生活ぶりでは甘い言葉に騙されてもしょうがない、と言えるほどの暮らしぶりでした。(日本人の私から見てそうだった、というだけかもしれませんが)

彼女の家だけでなくこの地域の家はマニラの家とは全く違って、別の国のようでした。

彼女を家族のもとに送り届け、私とスタッフはペンションに泊まりました。彼女の家周辺よりは栄えている場所でしたが、やはりコンビニもない、スーパーマーケットもない…となかなか不便な場所でした。

でもペンションは小奇麗で安く(2人で一泊2000円!)ごはんもおいしいところでしたよ^^



ペンションでは、スタッフの人にフィリピンの政治、法律のこと、ソーシャルワークという仕事、今まで出会ってきたクライアントのことを聞きました。

2日目には彼女と彼女の家族・ボーイフレンドを迎え家族ミーティング。
彼女は家族を心配させたくなかったため、日本に発つときタイに行くと家族に伝えていたのです。
家族に今まで起きたことを説明し理解してもらう必要があります。このミーティングはフィリピン語なのでよく理解できませんでしたが、話すにつれ表情が暗くなる彼女のお母さんの顔を見て何とも言えない気持ちになりました。でも最後はみんな納得したようで、ジョークを交え皆でご飯を食べました。

その後は彼女の故郷での暮らしがどの程度なのか・彼女がどのように職を得るのかという部分が本題になりました。彼女やボーイフレンドの家・親戚の家を回ってどのようなところなのかチェックするスタッフ。彼女の家に戻ると、庭に腰かけて皆で話し合いをしました。これもまらフィリピン語だったのですが…要約するとどういったビジネスならここでやっていけるか、ということでした。



彼女は初め携帯のロードカード(以前の記事参照)を売る商売をしようと考えていましたが、田舎で需要が少ないため、計算した結果大した儲けにはならない、ということになりました。そこで、この田舎でも需要があるのがお米販売と木炭販売。フィリピン人は1日コメがないと生きていけないほどの米好きなので、田舎でも需要が高いのです。ガスが通っていない地域なので、木炭も重宝されます。1kg当たりで計算した結果、そちらの方がやっていけるという結論に至ったのでその方向で進めるようです。NGOでは帰国した出稼ぎ労働者のケアだけでなく、自立もできるようこういったサポートをしています。

ソーシャルワーカーであるスタッフのテキパキとした仕事振りに驚きました。
家族ミーティングや話し合いが終わってクライアントとその家族とはお別れの時間。もちろんこれからも彼女をサポートしていきますが、彼女はこれからまた家族と暮らし始めます。

エアコンのないwバスに乗って5時間超。やっと中心の方の都市につき、中華料理を食べてビジネスホテルへ。長い旅でした…でも景色が美しくて、ずーーーっと見ていられるくらいだったのでそれほど疲れませんでした。



次の日は1日フリー。ソーシャルワーカーのスタッフによると、彼女はいつもクライアントのためフィリピン中の島々を飛び回っているようで、必ず1日くらい余分に時間を取っておいてその島の文化を楽しむのに使うんだそうです。ちょっとうらやましい仕事だなぁと思いました笑 とっても忙しそうだけど…

スタッフの人の友達(まさかの神父さん)がその島からフェリーで45分の島に住んでいるため、そこまで行ってきました!



彼にガイドしてもらい、更にそこからボートで15分の美しい島に行ってご飯を食べたり、マンゴーに囲まれてみたり、市内を観光したりとフィリピンの島々を堪能してきました^^本当に素敵な場所でした。



お土産を抱えて夕方に空港へ。手荷物検査のおじさんが流暢な英語で話しかけてきたためちょっとおしゃべりしました。
日本について話しているとき、フィリピンの女性の多くが日本の男性に捨てられてるという話になって、とても心が痛みました。その事実をおじさんが認識していることに驚きましたが…
もちろんそれで日本が好きじゃないとかは全く言っていなかったし、私にたくさん励ましの言葉をくれました:)



その日の夜はルームメイトのフェアウェルパーティがあったのに、飛行機が遅延して間に合いませんでした。悲しい。。ルームメイトはこのブログにもちょくちょく登場していますが、フィリピン大学に留学している関西の女の子。以前の記事にもあるように、私がとってもとってもお世話になった子です。本当にいなくなるのは寂しいけど、感謝の気持ちでいっぱいです><

3日間の出張日記でした^^

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