Monday, August 15, 2011

42日目 KA★JAM



テンションが無駄に上がる金曜日です。いぇい!…よく分かりませんがw

この日は午後からスタッフ皆でイベントに参加してきました!その名もKA★JAM!…といっても何のことか分かりませんね。説明します。



8月12日が何の日か知っていますか?私もこの日まで知らなかったんですが、笑
皆さん覚えてください。

8月12日は、 International Youth Day!!!!! なんですよ。知っている人もいたでしょうか?

というわけで、もちろん若者のためのイベントです。

KA★JAMとは、Kabataan: Jobs and Alternatives to Migration の頭文字をとったものです。Kabataanとはフィリピン語(タガログ語)で、Youthという意味です。つまり、フィリピンの若者が出稼ぎではなく国内で働く、ということについて考えるイベントです。多くの若者が海外での出稼ぎを志望し、そこで様々な問題に巻き込まれている。もちろん海外に出てしまえば国内の発展にもならない訳で。出稼ぎとトラブルというのは私たちのNGOが特に扱っている問題なので、スタッフ全員真剣に話を聞いていました。ただタガログ語混じりの話のため、私とオーストラリア人インターン生は半分くらいぽか~んとしてしまいましたがw

まず前半のセッションでは、若者の出稼ぎ労働に詳しい教授や、それに関する機関で働いている専門家のプレゼンテーション、スピーチ、パネルディスカッション。
就職できる機会・人数が少ない、不景気に首を切られやすい、日本と似た状況ですが、そういったことが出稼ぎに行く若者の数を増やしている、という話でした。アジアの経済状況は全体的には急成長を遂げていますが、その恩恵が全ての人に行きわたっているか?というと、そうではない。若者が取り残されている。
フィリピンでは統計によると半分以上の若者が海外で働きたい、と考えているそうです(どのくらい正確なデータかは分かりませんが)。しかし、実際に渡航するとその先で不当な労働環境、人身売買、搾取などの被害にあったりする。しかもそれが発覚しにくいのが重大な問題。さらに、国内に残っている家族を助けなければいけないというプレッシャー。出稼ぎに出ても、フィリピンにいる家族のため、いつかは帰ってきたい、という人が出稼ぎ労働者のほとんどだそうです。しかし若者を保護する体制が十分かというと、出稼ぎ労働者だけでなく国内の若者に対しても保護が十分でない…これからの若者がフィリピンでどのように生活していくか、問題は山積みです。

その後フィリピン・コカコーラのお偉いさんやら他の大きな会社の担当者が出てきて、どのような若者を必要としているかというテーマのディスカッション。これはなんだか就活イベントに出ているような気分でした笑
何回も強調されていた言葉は、「assess yourself.」自分に何ができるか、何が本当にあっているのかをよく知ること。コミュニケーション・リサーチのスキルを身につけること。いざという時に他人に対してpositive impressionを持ってもらえるよう努めること。・・・と言った感じでした。ざっくりまとめてみた^^w

参加者からの質問が多かったのですが、なかでも同性愛者の方の質問者が多かったです。そういった人に対して、会社ではどのような対応をしますか?他と平等に審査するんですか?とか…全てのパネラーがうちの会社はそういったことに関してopenなので大丈夫、diversityを大切にします、と言っていましたが・・・実際どうなんでしょうね?ひねくれた言い方をするようですが、表面だけそのように見せることはいくらでも出来ると思うので。

ちなみにこのディスカッションのファシリテーターはTVホストとして有名な方で、その方も同性愛者でした。パネラーの好意的な意見を聞いて、それは喜ばしいことだ、というようなことを仰ってました。こっちってそういうのにオープンというか、結構な人数の方がそういう感じなので日本と大分違ってカルチャーショック気味になることが多いです。しかし、質問者に一人、そういうことで差別をうけ、いろいろ悲しい経験をしてきた方がいて、涙ながらに自分の話をしている姿を見て、フィリピンでさえまだ偏見や差別をする人がいるんだな、ということを知り驚きました。彼はタガログ語で話していたので何を言っていたのか全く分かりません。でも声を震わせて話していて、話し終わって席に着き仲間に励まされている姿を見て、本当につらい思いをしてきたんだなぁと思いました。



後半は、フィリピンで問題になっている若者のエイズ感染と妊娠について。こちらの性教育はあまり十分ではないそうで(私も聞いた感じでは全然そういう教育はされてないような印象を受けました)、エイズ感染の広がり、また、若いうちに妊娠してしまう人が多いと。またパネラーを呼んでディスカッション。はっきりとした口調でずばずば切り込んでいく専門家の女性がいたんですが、自分の意見を持っていて、堂々と話していてそれでいて嫌味がない。オーストラリア人インターンの子たちと、カッコイイ人だねーと話していました。

エイズ感染拡大は日本でも深刻な問題です。内容は日本で議論されているようなものとほぼ同じでした。とにかく自分の身を守りましょう、しっかりとした知識を身につけましょう、自分の夢や将来をつぶさないためにも、ということでした。

その後芸能人も加わってクロージング。皆キャーキャーすごい叫び声でしたが、私は誰が来ているのか全く分かりませんでした笑 話を総括して、最後は参加者全員で誓いの言葉?のようなものをタガログ語で宣言。私とオーストラリアの子は全然読めなくて適当にごまかしましたw その後イベントに来ていた歌手やバンドのライブがあったのですが、これには参加せず帰りました。

全て英語だったらもっといろいろ勉強になったと思いますが、とりあえずフィリピンの若者のこと、出稼ぎ労働のこと、より知ることが出来てよかったです。



最後に小ネタ。
会場には大きなスクリーンが何個かあって、会場の様子、パネラー、イベントのロゴ、ムービーなどその都度映像を切り替えて映すのですが、1回誰かのフェイスブックのページが表示されて笑いが起きてましたw絶対映像スタッフfacebook見てただろう、っていう笑 本当にこういうところ、フィリピンクオリティーだなぁと思います。日本だったら放送事故^^w

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