Tuesday, September 13, 2011

65,66日目 ゴミ山と生きる

65日目、スタディーツアー1日目でした。
オリエンテーションのため朝早くから出勤し、スタッフ、インターン生とJFCの皆で準備。近くの会議室を借りて行いました。



オリエンテーションではまず最初にラジオ体操的な???ダンスを踊り、自己紹介。ダンスを恥ずかしそうにやっているインターン生Jayを観察するのが面白かったです。笑 その後日本人学生+JFCのグループを作り、日本とフィリピンのユニークなところ、というテーマでディスカッションしました。食事、服装、学校やルール…たくさんの意見が出ました。また、私とけんじもインターン生として経験してきたことを皆の前でシェアリングしました。こっちで経験したことはたくさんあったのだけど、どうにも言葉がまとまらず、めちゃくちゃなことを言ってしまいました^^;もうちょっとちゃんと準備しておけばよかった…かなり後悔><



そのあとNGOの活動について説明をして、オリエンテーションは終了。スタツア組の学生たちは熱心にノートをとっていました。それから皆はJFCの家庭にホームステイするため、それぞれのステイ先に旅立ちました。

オフィスで談笑し、その後フィリピン大学内にある教会へ。この日は午後行ったんですが、それでも人がたくさん集まっていました。終わって外に出ようとすると、フィリピンに来て1番くらいに激しい雨と雷が。皆帰れずに立ち往生していました。結局30分以上待つことになり、やっとのことで大通りに出ると洪水。タクシーを掴まえるのが大変でした。急いで家の近くまで戻り、日本人インターン生、ふーちゃん・まなみ・けんじ・りょうすけくん・ふじくんとレストランへ行きました:)この日はふじくんと私のfarewellのため。たまたま見つけたレストランでしたが、かなりおいしかったです♥しかしこのメンバーでご飯を食べれたのはこれが最後だったので寂しかったです><

ちょっと遅めに帰って、寝たけどまた朝4時くらいに起床。というのも、ルームメイトまなみと、同じところでインターンしているめぐちゃんはスタツア(私たちのとは別の)のため、飛行機で南の島まで発つ予定だったからです。既に集合時間には遅れていたようで、ものすごい慌ただしく荷造りし、家の前の道で持ち物がなんちゃらかんちゃらとドタバタ劇を繰り広げ、2人は無事旅立って行きましたw笑 間に合ったみたいでよかった^^ それからまた寝て、早めに起床。




66日目、私の帰国前日。この日もスタツアに帯同し、パヤタスという地域を訪問しました。パヤタスは、ゴミ処理場のある場所で、その周りにはゴミを拾って生活している人が多く住んでいます。

ジプニーで敷地内に入ると、徐々に異臭がキツくなっていくのが分かります。ハエもそこらじゅうにまとわりついていました。奥の方には高く高く積み上げられたゴミの山。既にかなり高くつもっていて、その上を歩く人の姿が本当に小さく、遠くに見えました。



ここパヤタスで活動している日系NGO、ICANという団体にお世話になり、いろいろなところを見せて頂きました。最初はパヤタスの中の幼稚園。通常よりかなり低い料金で、小さい子供たちに教育を提供していました。英語や数字も勉強していて、しっかりと教育されているようでした。その後家庭訪問をしたのですが、私が訪問した家庭はパヤタスの中では比較的お金のある家庭でした。父親は出稼ぎでパヤタスの外に出ていて、母親と子供夫婦はパヤタスにいるのですが、皆ごみ山に登ったことはないんだとか。息子さんは勉強、母親もボランティアやフェアトレードの活動をしているようで、周りの家庭に比べて余裕はあったと思います。しかしフィリピン全体で見ればかなりの貧困層であることには変わりなく、住んでいる地域の衛生面も影響して、病気やそれに伴う費用などで本当に苦しい時期もあったようです。

この家庭は例外かもしれませんが、なぜ人々はパヤタスで生活することを選ぶのか?と質問したところ、ゴミを拾って生計を立てる方が田舎で農業をするより効率よく稼げるのから、ということでした。田舎で農業をしても、気候によって作物の出来具合が左右されることが多い。特にフィリピンでは雨期に酷い台風が来て洪水が起きたりと、作物がダメになる要因が多い。しかも収穫が出来るのは一定の時期に限る。またそれを売って、お金にするのにも時間がかかるし、どれだけの収入が得られるかも育ててみなければ分からない。その点ゴミは、毎日出るもの。尽きることが無い。気候にも左右されません。そして毎回一定量が見込めるため、収入も低いながら確実に得られる。さらに売ってすぐお金にするので時間もかかりません。都市部の近くに処理場はあるので、いろいろとアクセスがいい場所でもある。そういった理由で、地方で貧しい生活をしている人がどんどんとこのゴミ山に集まるのです。ですからここの住人は多くが地方、つまり違う島から来た人々です。

確かに違う田舎の島での生活と比べると、ゴミ山で生計を立てた方が多少はマシなのかもしれません。というのも、私は以前出張で田舎の島へ行ったのですが、やはりそこでの生活レベルの方がパヤタスより低かったと思います。電気ガス水道もなく、床が土で出来ている簡素な家。NGOのクライアントの家は、そんなところでした。

私はパヤタスに行く前、行ったら大きな衝撃を受けることになるだろうな、と思っていました。しかし、実際そこまでの大きな衝撃は受けませんでした。もちろんとても貧しいし、大変だし、つらい生活なのは感じ取れます。しかし、地方での生活はそれ以上であるということを先に知っていたため、その衝撃が軽減されたのだと思います。やはり住んでいる島によって生活のギャップは大きいようです。ともに貧しい地域、しかしその中にも違ったレベルの貧しさや、全く違う生活環境、生き方がある。改めてフィリピン国内の格差というものの大きさを感じました。

家庭訪問をしたグループごとに、得た情報をシェアリング。その後はコミュニティーヘルスボランティアとしてパヤタスの中で保健師さんのような仕事をしているお母さんたちにお話を聞きました。

フィリピンの女性は本当に力強い。スモールビジネスで家計を支えながら、こうしたコミュニティーボランティアに参加したり、フェアトレードなど新たなコミュニティーの試みに参加したり、編み物を習って商品を作ったり…コミュニティーの発展のためにいろいろな形で奮闘しているお母さんたちの姿がとても頼もしく、こうやってこのコミュニティーは少しずつ前に進もうとしているのだと思いました。もちろんそこにはICANのサポートがあります。しかしそこから学び、自立しようとする力強い女性たちの姿に本当に励まされました。

編み物の商品も、とてもクオリティーが高いんです。たくさん買っちゃいました♪

その後、ICANのオフィスに行って活動の内容や、そこで働く日本人スタッフさんのライフストーリーを聞かせて頂きました。1人のスタッフさんが、本当にフィリピンが好きで、すごく感謝している…と涙ながらにお話されているのを見て、フィリピンへの愛が伝わってきました。一緒にいたNGOのスタッフに、「かおりもあんな風になりたい?」と冗談混じりに言われましたが…私もこの2カ月でフィリピンが大好きになって、2回も滞在延長して、本当にあんな感じになっちゃいそうだな、と我ながら思いました笑 お話してくれた2人のスタッフさんは、フィリピンに出会い、興味を持ち、フィリピンで学んで今の職に至ったということでした。最初はフィリピンで人生を生きる、というところまでは考えていなかったかもしれません。しかしフィリピンで温かい人に出会って、本当に自分が取り組みたいものに出会った。今パヤタスのために働いているお2人はとても輝いて見えました。ICANの取り組みは本当にパヤタスの人々の助けになっていると思います。これからもこのコミュニティー前進のためにICANの活動が発展していくことを願っています。

ICANの皆さんに御礼を言って、夕ご飯のため移動。



かなり良い雰囲気の?wレストランにつき、皆でお食事♪ちなみに私はこれがフィリピンで最後の夕食。最後がこんな豪華な感じで嬉しかったです^^♥

最後だから挨拶して~と言われて拙い英語でちょこっと挨拶。あと、ジュリウスが私のために歌ってくれました♪無茶ぶりだったのにフルコーラスで歌ってくれました…本当にありがとうTT 素敵な歌声でした。

食べているとインターン生のふーちゃんとふじくんが同じレストランに!!!というわけで、スタツア組&スタッフにさよならして合流しました。

この時NGOのボスともお別れ。本当にありがとう、すごく助かった、と言われてちょっと涙目になった私。笑




その後はインターン生組のふーちゃん・けんじ・ふじくんとともにアイス屋さんへ。最後なのにまさかの微妙な味のアイスwwwまぁ楽しかったからいいんですけどね^^w そして帰宅→荷造り。

この日の夜はふーちゃんと語りつつフィリピンでの生活を振り返ってました。本当月並みな言葉なんですが、いろいろあったなぁって。インターン生としてだけでなく、人としてちょっと成長できた2カ月でした。日本ではできない経験が出来て、その中でいろいろ感じて、考えて。振り返ると楽しいことしか思い出せません。

この夜はフィリピンを発つのが嫌でちょっと胸がズキズキするくらいでしたw

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